経口避妊薬を摂取した女性が血栓症で死亡!?

避妊には、普通コンドームが使われますが、コンドームが破れたり、はがれ落ちたりした場合、完全な避妊ができなくなります。
男性側の協力が必要でなくて、確実に避妊できる方法は、低用量のピルを使用することです。
低用量のピルは、女性ホルモンのエストロゲンと、黄体ホルモンのプロゲステロンを含み、脳下垂体に働きかけることで、性腺刺激ホルモンのゴナドトロビンの発生を抑え、そのことにより排卵を抑えますので、避妊ができるのです。

その代表的な薬が、ドイツのバイエル社から発売されているヤスミンです。
ヤスミンには、女性ホルモンエストロゲンの一種、エチニルエストラジオールが少量と、黄体ホルモンのドロスピレノンが含まれています。
排卵を抑制して経口避妊薬として使われると同時に、卵巣から女性ホルモンの分泌も抑え、子宮内膜の過剰な増殖も抑え、生理に伴う腰痛や下腹部痛を抑え、月経困難症の痛みにも効果があります。

現在の日本では、経口避妊薬として、または、月経困難症の治療のために低用量ピルが婦人科で広く処方されています。
この低用量ピルは、第1世代から第4世代まであり、第1世代は、黄体ホルモンも卵胞ホルモンも多かったのですが、だんだん卵胞ホルモンの量が減らされて、改良された黄体ホルモンが、採用されるようになってきました。

その結果、頭痛や吐き気といった低用量ピルによく出る副作用が減ってきました。
この副作用は普通ピルを服用はじめて1~2カ月で消えるものですが消えない場合は、そのピルが、服用する人にあってない場合がありますので、別のピルにかえるといいでしょう。

また、黄体ホルモンの量が多くなると皮膚の状態がわるくなりますし、体重増加の副作用が出る場合もあります。
これはそれぞれのホルモンの感受性が人によって違うのが原因です。

ただ第1世代から第4世代まで、ピルが改善されて来て、頭痛や吐き気や皮膚が荒れるとか体重増加が起こりやすいという副作用は改善されてきています。
特に、第4世代の超低用量ピルのヤーズは、経口避妊薬の作用もありますが、飲む目的は、生理痛の緩和や月経困難症の治療のために用います。

低用量ピルは、非常に有用な薬で、経口避妊薬としての効果のほかに生理痛の軽減や月経困難症の治療に大きな成果を出していますが、重大な副作用として、血栓症があります。
特に、第4世代のドイツのバイエル社のヤスミンやヤーズのように黄体ホルモンにドロスピレノンを使用したものに、血栓症による被害が報告されています。

ピルが原因かどうかは定かではない

低用量ピルを飲んでいて、時折、血栓症になったという記事を見かけることがあります。
ただ、血栓症になる理由は、低用量ピルを飲みながら煙草を吸っている人に多く、この薬を使用するのであれば必ず禁煙が必要です。

血栓症は、血液を凝固させる因子の働きを活発にし、血液を溶かす因子の働きを弱めると起きるので、血栓症全てがピルだけによるものではありません。
ドイツのバイエル社のヤスミンやヤーズのような黄体ホルモンにドロスピレノンを使用した薬を使う場合は、圧着靴下をはいて眠るとか血栓が出来ないようにする日常生活をとりいれることで、血栓ができることを防ぐことができます。
このヤスミンやヤーズは世界各地で販売されており、カナダでも広く使われていて、2007年から2013年にかけて血栓症による死亡者数は23件、副作用経験者は600人報告されています。

どうようにアメリカでも裁判に至った件数も多くありますが、処方を受けて、この低用量ピルを処方された人にカナダでの報告は、死亡者数は使用者数10万人に1人以下であり、静脈血血栓症になるのは100人に1人と報告されています。
静脈血栓症になった人が全員死亡するわけでは、ありませんし、一方、これもカナダでに報告ですが、この薬を使用していなくてもに1~5人が血栓症を発生する事があり、血栓症全てが、この薬によっておきると言う事ではありません。